
2011.8.05
夏休み中の「ものづくりしっかり塾」開講!
仲間と確認し合っての作業もありました
作業後は、丁寧に機械整備と清掃です
みなさん、こんにちは。五輪室の木下です。夏真っ盛りですがいかがお過ごしですか?
高校生対象の「ものづくりしっかり塾」もピークを過ぎて、検定(実技試験)が終わった高校もあります。
夏休みでほっと一息ついている高校生もいると思いますが、次の技能検定の準備を始めている高校生もいるんですよ!それが、今回ご紹介する岩村田高校の「ものづくりしっかり塾」です。
今回の講座は普通旋盤3級技能講座で、3日と4日の2日間行われました。講師は、以前、佐久技術専門校で生産システム科の講師をされていた、佐藤博樹 講師です。2日間ありがとうございました。
受講生の生徒さんは、まだ初々しさが残っている1年生の5人。皆さん総合工学班の班員で、ものづくりが大好きでこの班に入ったそうです。総合工学班は3部門に分かれていて、そのひとつが機械加工中心の部門で技能検定やものづくりコンテストに挑戦しているということです。目が輝いている爽やかな5人組を見ていて、自分もあんな頃があったような、なかったような(どうでもいいですが)。
開講前に伺って感心したことが2つありました。ひとつは、受講生の生徒さんが、笑顔で「おはようございます!」と自ら挨拶をしていたこと。ふたつめは、工作機械の整備がよくできていること。生徒さんは、実習場に入るなり直ぐに自分が使う機械の油注入と試運転をしていました。挨拶にしても、機械整備にしても、自然にできるということは、しっかり躾けられているということだと思いました。当たり前のことですが、これが難しいんです。
最初に、佐藤講師から「安全であること」を特に強調した話しがありました。安全であるから安心して、いい作業ができることなどを分かりやすく丁寧に指導されていました。
次に基礎的な実習。受講生のうち4人は既に3級の課題を2,3回練習していたということですが、測定の基本や切削速度、回転数、テーパー加工(円錐状に先細りにする加工)の角度などあらためて基礎理論を学びました。普段使用しているノギス(測定器具)でも、目盛りの迅速で正確な読み方が、寸法の精度出しに繋がることをあらためて学び、皆さん納得して測定の練習をしてました。技能検定の心構えについても、しっかり指導していただきました。
測定などの基礎を確認して加工実習に入りました。作業ペースはそれぞれでしたが、佐藤講師は個人指導に近いやり方で一人ずつ指導されていました。佐藤講師のポイントをついた指導に、受講生はうなずきながら真剣に受けていました。
時には受講生同士で確認し合いながら作業する場面もあり、同じ目標に向かって切磋琢磨する姿はいいものです。
作業の合間に、受講生に話しを聞いてみました。「今回4つ目の加工ですが、一番良くできた。時間も短くなっている。図面をしっかり覚えて時間のロスをなくしたい。」と小林君。「3級の課題は今回初めて挑戦します。やっていてすごく楽しい。先ずは寸法通りに完成させたい。」と佐藤君。「3つ目の挑戦ですが、テーパーが難しいです。」と井上君。確かに、テーパー加工はかなり慎重にやってました。「夏休みでも、練習できて楽しいです。精度出しは授業より詳しく勉強できたのでうれしい。」と山浦君。「3回目の挑戦です。今回で自分の技術・技能を向上できるのでうれしい。」と工藤君。全員の共通する目標は、もちろん技能検定合格でした。
佐藤講師は受講生の作業を見ていて、「機械の基本操作や加工基礎はできるので、今回はポイントを絞って指導しました。今はまだ時間をかけての完成ですが、精度が出るようになれば、どう時間を縮めていくか自分で研究することが大切。練習を重ねることですね。」と話していただけました。
2日間の講座でしたが、それぞれが成長できたようです。閉講の際に、佐藤講師から「これからは5人で情報共有しながら練習を重ねてください。基礎を踏まえた上で応用ができるようになるので、先ずはしっかり基礎を身に着けてください。」と話しがありました。また、機械科教諭の岩田先生は「ひとつレベルが上がった感じがします。特に寸法精度についてはリードしている。いずれはリーダーになって他を引っ張って欲しい。」と、短期間で成長した生徒さんを頼もしく感じている様子でした。
今回の講座で、検定に向けての動機付けはバッチリです。後は自発的に練習を重ね、時間短縮の工夫を自分で見つけることです。今の気持ちを持ち続けてがんばってください!みなさん!
最後に、今回の講座とは直接関係ありませんが、8月5日のものづくりコンテストに向けて、ひとり黙々と練習していた機械科3年の熊崎君を紹介します(下写真)。彼も総合工学班の班員で、笑顔の挨拶と、一生懸命練習していた姿が印象的でした。熊崎君は、ついこの間に普通旋盤3級を受検して、直ぐにコンテストに向けて練習しているとの事です。素晴らしい先輩がいてよかったですね、受講生の皆さん。先輩とコミュニケーションしっかりとって、更にスキルアップしてください。
今回は、ここまでです。それではまた。