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選手たちの「いま」

スペシャル


国際大会半年前。
選手たちの「いま」

激励会で3選手と再会

長野から国際大会に出場する3名の選手に久しぶりに会う。実に半年ぶりの再会だ。みんなあれから、どんな日々を過ごしていたんだろうか?心なしか以前と比べて精悍な顔つきになったようだ。2011年4月28日に長野県庁講堂で行われた第41回技能五輪国際大会、第8回アビリンピック出場選手激励会。国際大会まで半年余り。激励会の合間に「大会を半年後に控えた選手たちのいま」のお話を訊いた。


花束にこめられた想い

取材に訪れた長野県庁講堂で最初にお会いしたのは、かながわ大会でフラワー装飾に出場し、銅賞を受賞した北澤仁美さん((株)ヌボー生花店)。訊けば国際大会出場選手の激励のために、特製の花束を作って駆けつけたそう。花束は伊那の特産のアルストロメリアを使って仕上げた彼女のオリジナルで、

「このアルストロメリアというお花は長野県伊那市が全国に誇るお花です。練習の日々の中でこのお花に少しでも癒されて、またこのお花のように誇りを胸に世界ではばたいてください」

と手書きのメッセージカードが添えられていた。
北澤さんは、かながわ大会以降は、お店での仕事を中心に、出前講座で講師として未来の後輩たちにお花の楽しさを伝えたりとさまざまなイベントに参加。ただ技術を高めるだけではなくて、多様な側面から花の世界に触れているのだ。3選手の胸に抱えられた花束は、元気が溢れ出てきそうな美しい花束。きっと選手たちに新しい力を与えてくれたことだろう。


3選手に訊く。今と大会について。

【印刷職種:伊東真規子さん】
現在は、上司の大塚さんやインク会社の方の指導のもとで「強化訓練」を行っている伊東さん。特色を練る(※)ことなど、苦手な部分を集中的に練習している。競技で使用する材料などは既に知らされており、そこからある程度競技内容は想定できるそうだ。「大会まで、まだ半年あるけれど、毎日ひとつづつ課題をクリアして自分らしく地道に練習を進め、安定した結果を出せれば」と語ってくれた。
※特色を練る・・・単色のインキを調合して色を作成すること。技術が高い人ほど、少ない量と時間とで的確に色を再現することができる。
【レストランサービス職種:小林裕香さん】
高級レストラン、カジュアルレストラン、バンケット、と4日間毎日違ったサービスを行う競技課題は、それぞれのサービスに応じた高い質やスピーディさを求められるハイレベルな内容。面白いのは、「ワイン利き」が競技に盛り込まれていること。朝に赤、白、様々な国のワイン10種を覚え、その日の最後に香りと色を頼りにどこの国の何ワインかを記入するというもの。国際レベルのサービスマンに求められる技能は多い。今は業務終了後に上司の清宮さんと、バンケットのサービスの練習を行っているが、カクテルサービスが課題。一度にすべてのお客様に振舞う難しさがあるのだそう。「大会に参加できるのは一生に一度きりだから、一生懸命がんばりたい」と語ってくれた。
【英文DTP種目:米澤勉さん】
英文DTPの課題形式は、B5サイズの見開きの雑誌の製作。課題が英文で出るため、英語を理解できないとレイアウトや見出しのポイントを見逃す可能性もある。米澤さんは英語面での課題と(普段の業務では記念誌メインのDTPを行っているため)デザイン面をもっと強化していきたいのだそうだ。今は、全国大会で監督をしてくれた岡山の橋本先生とメールでやりとりしながら練習を進めており、今後は研修も行っていく予定でいるそう。「緊張して悔いが残るような結果にしたくはない。競技そのものを楽しめれば」と語ってくれた。


大会まであと半年。

「まだ半年時間はある、でも、もう半年しかない。」と、口を揃える選手たち。更なる大きな課題を前に、プレッシャーを感じながら練習を重ねる日々は、ほんとうに矢のごとく過ぎ去るのだろう。久しぶりに会った彼らから感じたのは、一層強くなった頼もしさと度胸と負けん気。きっと彼らならば成し遂げるだろう。そう思いながら、大会での応援と三人のもとにまた伺うことを約束して激励会の取材を終えた。

※今回の動画は、国際大会出場経験者の先輩からの応援メッセージです。
■第39回技能五輪国際大会(静岡大会)ポリメカニクス職種に出場し、金賞を獲得した畑弾手さん(セイコーエプソン株式会社)

■第7回国際アビリンピック(静岡大会)英文DTP種目に出場し、銀賞を獲得した高橋君江さん(エプソンミズベ株式会社)
高橋さんの過去の取材記事