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スペシャル

辰野中学校
ワザキャン出前講座

出前講座に参加してきました。

出前講座は、技能五輪・アビリンピック出場者やさまざまな技能者のみなさんが長野県内の学校を訪問し、小中学生、高校生、専門学校生などに、ものづくりの魅力を伝える授業を行います。
これまで知らなかった様々な仕事の世界を知り、プロの仕事を間近で見ること。その機会は何より心に響くものなのではないでしょうか。
7月5日、辰野中学校で行われたワザキャン出前講座を取材しました。


個性溢れる5講座が開催。

出前講座が行われたのは辰野市にある、辰野町立辰野中学校。今回は「建築大工」「冷凍技術」「レストランサービス」「ウェブデザイン」「理容」の5つの講座が開催されました。

講師を務めたのは以下の方々です。
■建築大工
森 寿弘 先生(飯田高等職業訓練校講師)
三島 大和 先生(三島建築所)
※技能五輪かながわ大会出場選手
■冷凍技術
齊川 淳 先生(株式会社マツハシ冷熱伊那支店)
※技能五輪かながわ大会出場選手
■レストランサービス
阿部 由美子 先生(東洋観光事業株式会社ホテルブエナビスタ)
※技能五輪かながわ大会出場選手
■ウェブデザイン
坂田 大輔 先生(株式会社JBN)
■理容
百瀬 健一 先生(アラカワオム:長野美容理容ヘアーモードアカデミー)


実技、講義は現場の空気さながら。

授業では、各職種ごとに実技や講義が行われます。

「建築大工」建築の基本講義と、1/2サイズの軸組み模型(家の模型)を実際に木材を使って組み立ててみる実技
「冷凍技術」冷凍技術とは何か?を学んだ後に、バーナーを用いて溶接を体験
「レストランサービス」チキンのデクパージュ、チェリージュビレの実演と、お皿の3枚持ち、シェイカー体験といったレストラン特有のサービスを体験
「ウェブデザイン」辰野中学校のウェブサイトを企画し、発表
「理容」ヘアースタイルが完成する過程を実演し、スタイリングを体験
と、それぞれ個性溢れる授業が行われました。

もちろん授業内容は講師陣が今回の授業のために考えたもの。その道のプロが入った教室はものづくりの現場の空気をまとい、授業を受ける生徒たちの目も授業が進むほどに輝きを増していくようでした。


プロの仕事を実際に体験。

ワザキャン編集部員はウェブデザインコースに潜入し、実際に生徒さんたちと一緒に授業を体験してきました。
ウェブデザインコースでは、「辰野中学校の活動の魅力を伝えるホームページをつくろう」をテーマに授業が行われ、参加する生徒は、事前に手書きのアイデア図を盛り込んだシートを制作・持参して授業に臨んだそうです。
「ホームページってどうやって作られているのか?」「ホームページを制作する上で大切なこと」についての講義を受けた後に、チームに分かれてアイデアを形にしていきます。
どうしたら魅力が伝わるだろう?どんな人にみてもらいたい?どんな手段で伝える?
自分の中学校のことですから、自ずと力が入ります。「身近な話題を出してみたらどうかな?給食のメニューを紹介するとか」「シンボルの欅の成長を動画で見せたらどうだろう?」「キャッチコピーは旧朝日村にちなんであさひの里・辰中で決まりだ!」生徒たちは身を乗り出して生き生きとアイデアを出し合っていました。
最後にみんなのアイデアを集結して、ホームページのトップページを完成!チームごとに発表を行いました。
欅の木をグラフィカルに配置して大胆なホームページを提案するチームがいれば、プロ顔負けのレイアウトで作り込むチームがいたり。もしかしたら、この中から未来のウェブデザイナーのたまごが生まれるのかもしれません。
授業の最後に講師からも辰野中学校のホームページの提案が行われました。生徒はプロの仕事に驚き、また自分たちの中学校のホームページを作ってもらったことに喜びを感じているようでした。


後記

(上)最後に先生と一緒に記念写真を。
(下)左から森先生、三島先生、齊川先生。

「阿部先生のチキンのデクパージュを見ていて、いとも簡単そうにやっているけど実際は難しいんだろうなと思いました」「自分の学校のウェブサイトを形で見れてとても嬉しかったです」とは生徒のことば。プロの仕事に感動しきりだったようです。
後で講師の方々にお話をお聞きすると、事前準備には相当力を入れたそうで、
「実際の家の基本的な作り方(軸組み)を体験してもらいたかったから、全部木を切りだして準備して、、時間内に何とか仕上げて見せることができました」とは建築大工講師の森先生。
「前日の準備が大変だったけれど、はじめて中学生と一緒に授業してみてとても楽しかった!」とは冷凍技術講師の齊川先生。
「ウェブの楽しさがすこしでも伝わっていればいいなと思っています。生徒さんの姿をみて自分自身も力をもらいました」とはウェブデザイン講師の坂田先生。
講師のみなさんは、「教えに来たつもりが自分が生徒から教えられることがたくさんあった」と語っていました。

まだ働くことが漠然としているであろう中学生たち。ものづくりの魅力を、そして何より仕事を楽しんでいる先輩たちの姿をみて、未来の自分を描くきっかけを得たり、何より働くことって悪くないかも!とすこしでも思ってくれればよいけれど、そんなことを思いながら取材の帰路につきました。